お知らせ

平成29年度「不動院と安国寺恵瓊に関する研究」公開講演会を開催しました

2018年02月09日

 12月16日(土)に、平成29年度比治山大学研究助成「不動院と安国寺恵瓊に関する研究」公開講演会を開催しました。昨年度に続き、高知大学人文社会科学部教授の津野倫明先生を講師としてお招きし、「恵瓊の妙計 蔚山の戦いと毛利氏」と題した講演を行っていただきました。

 第二次朝鮮出兵(慶長の役)の蔚山の戦いの際、毛利氏は守備していた外郭が破られるという失態を犯し、秀吉から厳しく譴責される可能性が高まりました。しかし、恵瓊は秀吉への書状において毛利勢の敗北には言及せず、後の反撃・籠城を強調するという情報操作を施した注進を行いました。これは、朝鮮出兵中の戦線や豊臣政権自体の動揺を回避するため、有力大名である毛利氏への処罰を避けたい秀吉側の思惑とも合致しており、この恵瓊の妙計によって毛利氏は存亡の危機を脱することができたという大変興味深い内容でした。

 当日は、地域一般の方々を中心に126名の参加があり、「事実とちがっても政治的判断でいかようにもなり歴史もちがってくるというのはおそろしいことだと思いました」「悪者にされがちな恵瓊についてイメージが変わりました」などの感想が寄せられました。

 今後もこうした公開講演会を継続して企画する予定です。皆様のご参加をお待ち申し上げております。


不動院と安国寺恵瓊



(= 言語文化学科日本語文化コース)