お知らせ

平成30年度AP第1回セミナー「高大接続型入学システムの戦略設計」―学びのモチベーション力からみる追手門学院大学の事例― を開催しました。

2018年10月05日


 9月12日(水)に、追手門学院大学の池田 輝政教授(アサーティブ研究センター センター長)を講師としてお迎えし、平成30年度AP第1回セミナー「高大接続型入学システムの戦略設計」―学びのモチベーション力からみる追手門学院大学の事例― を開催しました。

 池田先生は、教育学を専門とされ、教育研究の実証的視点から、追手門学院大学の「アサーティブプログラム」「アサーティブ入試」の戦略設計をフォローアップする立場でいらっしゃいます。「アサーティブプログラム」「アサーティブ入試」を実施してからの4年間で得られた知見と課題を「学びのモチベーション」の観点からご講演いただきました。
 高大接続改革、とりわけ学力の3要素を多面的に評価する大学入学者選抜改革が全国的に進められており、本学においても、比治山型アクティブ・ラーニングの構築および実践、学内情報システムを活用した学修成果の可視化に取り組みつつ、入学者選抜改善に向けた検討を行っております。平成29年度の大学教育再生加速プログラム(AP)中間評価では最も高い「S評価」を受けた追手門学院大学の入試改革に関する取組から、今後の示唆を得ることを目的としてセミナーを開催しました。本学の教職員や、広島県内の大学・高等学校などの教育関係者が主となり、計94名が受講しました。

 ご講演では、まず、追手門学院大学で独自開発したアサーティブプログラム(①職員と受験生との個別面談によって、大学で学ぶ意欲を引き出す。②学習システムの利用で、基礎学力や他者の意見を踏まえ自分の意見を主張できる力を伸ばす。③アサーティブ・ノートに個別面談結果を記録し、繰り返し振り返ることで、自己省察力をつける。)と、アサーティブプログラムの成果を発揮できるアサーティブ入試についてご説明いただきました。
「大学で学ぶ目的を主体的に考え、学びの意欲と姿勢を持つ受験生を育成する」という入学設計のコンセプトに沿って行った取組の結果、アサーティブプログラムを受けて、追手門学院大学で学びたいと自ら決断した高校生が増え、入学出願者数が大幅に増加したそうです。

 また、ベネッセ教育総合研究所との共同研究で、アサーティブ入試を経て入学した学生は、他の入試区分の学生と比べ、入学1年後の進路意識・それに伴う行動や、大学で学ぶ価値について肯定的に捉えていることがわかりました。

 そして、「育成型」入試による「学びと成長の可視化」検証に伴い、次に挙げることを現在の到達点としているということです。

  • 自己省察力・探索力・計画力を高め、高校から大学への接続の準備を「育成」する。
  • 学生を理解する適切なアドバイスを伝え、足りない部分を気づかせ視野を広げることで、「ぼちぼち」でも成長しようとしている学生の成長を確実に促す。
  • 面談者の「面談力」と「対話力」を高め、高校生や大学生に自己発見と行動変容ができるように支援する。
  • 基礎学力と思考力を養う独自開発学習システムをさらに発展させる。

 参加者アンケートでは、「理論と経験に裏付けられたプログラムの話であったため、納得することができた」「志願者選抜の概念にこり固まってしまっていたが、志願者育成という概念をお示しいただいたところが最も印象的だった」「入学から卒業までの学生のモチベーションやビジョンを育てていく必要を感じた」という教育関係者からの所感がありました。

 講師の池田 輝政先生、ご参加いただいた皆様に深く感謝申し上げます。本学では、今後もこうしたAPセミナーを継続的に開催します。多くの皆様方のご参加をお待ちしております。


講演会の様子



【大学教育再生加速プログラム(AP)】




(= AP)