お知らせ

令和元年度AP第1回セミナーを開催しました。

2019年09月18日
 9月4日(水)に、敬愛大学の向後秀明教授を講師としてお招きし、令和元年度AP第1回セミナー「高大接続改革で求められる学校の対応-試される教員の本気度(英語を例として)」を開催しました。
 今回のセミナーは、向後秀明先生の高等学校教諭、指導主事、文部科学省での教科調査官、学習指導要領改訂への従事というご経験から、高大接続(大学教育の改革を含む)、入試改革、学習指導要領改訂というキーワードで、高等学校での学びと大学での学びをどうつなげていくか、今後の改革に向けた示唆を得ることを目的としました。当日は、本学の教職員や、広島県内外の大学・短大・高等学校などの教育関係者に加え、教員をめざしている本学の学生が運営スタッフとして参加し、計104名が受講しました。


 現在の教育は、小中-中高-高大を接続し、1本の柱としてみるという流れになっており、各教科が連携を図っています。高大接続の観点から、大学教員は高校までで何が行われていてどんなことが課題なのか、高校教員は高校と大学における違いや大学ではどういうことをやってもらえるのかということを、お互いに見合っていかなければならず、大学は小中高校に授業を公開するなど、もっと外に対してオープンにしていくべきということです。また、高等学校での学びを大学につなげるために、以下の条件があるということです。
  • 基本的な知識・技能に課題がみられる場合でも知識詰込み型授業にせず、学びへの興味・関心を喚起して深い学びにつなげられるような授業を
    組む
  • 理解可能かつできるだけ具体的に授業の狙いと目標を学生に提示する
  • 学生に考えさせる"頭を揺さぶる"発問をする
  • メインテキストだけに頼らず副教材やリサーチといった多様な教材を活用し、学生同士の間で"Information gap"がある状態にして情報を
    やり取りする
  • 「対話的な学び」を可能にするために、教員は学生と人間的な信頼関係を築き、ペアやグループ活動においてできるだけ異なる相手と協同する
    気持ちや力を育てる
  • 学習の起点を授業にして、家庭学習(予習・復習)にリンクさせる
  • 「パフォーマンス評価」「ルーブリック」「ポートフォリオ評価」といった信頼性・妥当性のある評価をさらに進めていく
  • そして、高校・大学では、学校以外でも学生が日常的に学習を継続するようモチベーションを向上させる責務があり、社会で起こっていることを敏感に感じ取って、それに耐えリスクに立ち向かって元気に生きていく"力強い自律型学習者"を育成していくことができればとおっしゃっていました。
     講演では、小中高校での実際の授業の映像や具体的事例を交えてお話いただき、英語以外の授業においても応用できる多くの気づきを得て、大変勉強になりました。

     参加者アンケートでは、「中等教育における英語教育の現状から、それを受けて高等教育で必要な教育について考えることができた」「中・高生を迎え入れる立場として、早急に教育改革を加速させる必要があると感じた」などという教育関係者からの声がありました。

       講師の向後秀明先生、ご参加いただいた皆様に深く感謝申し上げます。

【大学教育再生加速プログラム(AP)】





(= AP)