比治山大学短期大学部総合生活デザイン学科

県内文化財指定民家一覧

一部の民家にスケッチ画像を掲載しました。
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県内指定建造物一覧(国指定)
件 名 種別 所 在 特 徴
旧真野家住宅 農家 三次市小田幸町み
よし風土記の丘
旧所在は世羅郡世羅町戸張。ナンド。寝室または収納部屋。多くは両方を兼ねる。広島ではネマともいう。2室を配した五間取。17世紀にさかのぼる県内屈指の古い遺構。林立するイリガワバシラ。外側より一列内側に立つ柱。梁を受ける構造上重要な柱。ナンドガマエ。納戸の入口にある装置。敷居が一段高くなっていて片引き戸などの建具が入った閉鎖的な構え。の痕跡,古式な床の間,など古い要素を各所に残す。
吉原家住宅 農家 御調郡向島町江奥 主屋は寛永12年(1635)の建築で,年代の明らかな農家遺構としては全国トップクラスの古さ。大規模で室数多いが,床の間のない未発達な座敷構成を示し,中の間のチュウジキイ。通常の敷居より一段高く通された敷居。の構え,閉鎖的なナンド。寝室または収納部屋。多くは両方を兼ねる。広島ではネマともいう。などが特徴的。納屋・土蔵・表門など付属建物もよく残す。
堀江家住宅 農家 比婆郡高野町中門
中国地方山間部に広く分布するヒロマガタミマドリ。土間に面して奥まで一杯の広い部屋をとり,その上手に2室を配した間取り。古い平面形式の一つ。系農家の古い遺構。17世紀。広間型からヨマドリ。田の字形に4部屋を配した間取り。一般に広間型より新しい平面形式。へ移行する過程を示す。
荒木家住宅 社家 比婆郡比和町森脇 堀江家住宅に次ぐ山間部の古い遺構。17世紀末〜18世紀初の建築。床が一段高くなった神座がシャケ。神職を勤める家のこと。農村部では農業と兼業の場合が一般的で,特に農家と変わらない建築形式が多い。らしさを示すが,間取りは堀江家と同様ヒロマガタミマドリ。土間に面して奥まで一杯の広い部屋をとり,その上手に2室を配した間取り。古い平面形式の一つ。系統である。
旧旙山家住宅 農家 双三郡三良坂町灰
灰塚ダム建設に伴い移築保存された。整形四間取の古い遺構。イリガワバシラ。外側より一列内側に立つ柱。梁を受ける構造上重要な柱。をよく残し,特に土間回りは独立柱が林立する。おもて・かっての境にチュウジキイ。通常の敷居より一段高く通された敷居。を設ける。18世紀中頃の建築。
奥家住宅 農家 双三郡吉舎町敷地 天明8年(1788)の建築。フシンチョウ。建築時に記録された帳簿。工事の費用(手間・材料代など)が記載してある。ムナフダ。建物を新築・改築した時に屋根裏に打ち付ける板。建築年代や大工名などがわかる。を残す。主屋から台所棟を当初から突出させる。主屋は整形六間取で,仏間・座敷の続き座敷を構成。江戸後期以降広く普及する大型六間取り遺構の典型例。土間の梁組は見応え十分。
旧木原家住宅 町家 東広島市高屋町白
寛文5年(1665)建築(鬼瓦銘)。年代の明らかな町家としては全国有数の古遺構。正面二階は全面を壁で塞いでおり,ツシニカイ。高さの低い二階のこと。物置などに使用される。は未発達。一部の柱はモヤ。屋根を受ける部材の一つ。屋根の棟(ムネ=凸部)に平行に置かれた部材。まで達する古式な構造。地方における町家の成り立ちを知るうえで貴重な遺構。
太田家住宅・太
田家朝宗亭
町家 福山市鞆町鞆 鞆銘酒,保命酒の本舗であった中村家の屋敷。18世紀後半から19世紀前期までに建てられた主屋・酒蔵などがそのまま残り,豪商の屋敷構を伝える。別宅の朝宗亭は享和元年(1801)頃の建築。何れも鞆の町並み景観を構成する重要な要素となっている。
春風館頼家住
町家 竹原市竹原町本町 竹原に残る頼家一門の家の一つ。安政2年(1855)の建築。ナガヤモン。門形式の一つ。門の両側を納屋や使用人の居室として使用する。村役人層などの屋敷に設けられた。形式の表門を設け,主屋はその奥に建つ。座敷回りは洗練されたスキヤ。茶室風の意匠で造られた建物。風の意匠でまとめられている。
復古館頼家住
町家 竹原市竹原町本町 春風館に隣接する。安政6年(1859)の建築。竹原の大型町家によく見られるオモテヤヅクリ。京都を中心に見られる町家の形式。街路沿いの店棟と裏側の居住部分を玄関でつないでいる。竹原の大型町家も同様の構えが見られる。の構え。
林家住宅 社家 佐伯郡宮島町滝町 表門に元禄16年(1702)のキトウフダ。家内安全・無病息災を寺院や神社で祈ってもらった札のこと。建築年代や改築年代がわかることがある。があり,主屋もほぼ同時期の建築。ツマイリ。建物の妻側(屋根の三角形が見える側)に入口があること。切妻屋根の周囲下段に同じ流れの屋根を付けた形式。で,緩やかな屋根勾配,,イノコサス。屋根妻側の飾りの一つ。2本の斜め材。など上層シャケ。神職を勤める家のこと。農村部では農業と兼業の場合が一般的で,特に農家と変わらない建築形式が多い。の気品を示す構え。間取も特異。
旧清水家住宅 農家 山県郡芸北町西八
幡原
重要有形民俗文化財「樽床・八幡山村生活用具および民家」として旧清水家が移築保存されている。18世紀末頃の建築。中国地方では稀有なチュウモンヅクリ。主屋から直角に突き出た出入口をもつ民家形式。東北地方の中門造と違って中国地方のそれは突出部が小規模である。納屋や馬屋などに使われる。の古い遺構。板壁を多用するなど山間農家の特徴を示す。
吉原家住宅表
長屋門
農家
・門
御調郡向島町江奥 登録有形文化財。大庄屋の家格の名残を示す長大なナガヤモン。門形式の一つ。門の両側を納屋や使用人の居室として使用する。村役人層などの屋敷に設けられた。形式の表門。明治18(1885)年建築。
いろは丸展示館 町家
・蔵
福山市鞆町鞆 登録有形文化財。文化年間(1804〜1817)建築の大規模な土蔵で,船着き場のそばに建つ。
幾野家住宅主
農家 御調郡久井町和草 登録有形文化財。明治16(1883)年建築の農家遺構。玄関に設けられた板敷き部分。駕籠(カゴ)の置き場所にもなる。付き玄関を構える。
森川家住宅 住宅 竹原市中央 登録有形文化財。塩田経営を背景に作られた明治初期の質の高い大規模住宅建築(大正5年(1916)頃移築)。主屋の他に離れ座敷・茶室・土蔵など屋敷構が完存。
飛騨家住宅 農家 豊田郡豊町大長 登録有形文化財。江戸後期建築のキリヅマヅクリ。屋根の棟(凸部)から両側に傾斜して造られた屋根形式のこと。シックイヌリ。漆喰(土蔵などに塗られる石灰の入った白い壁)で塗り固めることの農家遺構。
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県内指定建造物一覧(県指定)
件 名 種別 所 在 特 徴
児玉家住宅 農家 高田郡甲田町浅塚 江戸中期の豪農遺構。奥行三列構成の大規模な間取。屋根裏に隠れ部屋を設ける。土間上部の梁組は豪壮。
旧佐々木家住宅 農家 双三郡三和町敷名 同町内から移築保存。18世紀後半の四間取系農家遺構。旧真野家住宅と構造や平面が類似しており,その発展形式と考えられる。
若胡子屋跡 町家 豊田郡豊町御手洗 港町御手洗を代表する町家遺構。有力なチャヤ。遊興や飲食などを提供する店のこと。であった。間取は一列系で茶屋をしのばせる華やかな意匠からなる座敷棟が付属する。
千葉家書院 町家 安芸郡海田町中店 山陽道海田市宿の豪商遺構。主屋は二階の三方を出格子構えとする特異な意匠。座敷棟は安永3年(1774)の建築で玄関に設けられた板敷き部分。駕籠(カゴ)の置き場所にもなる。付き玄関を構える。当初からの庭園も残存。
頼惟清旧宅 町家 竹原市竹原町本町 頼山陽の祖父の家。頼家発祥の地として県史跡に指定。竹原の典型的な町家遺構。。
神辺本陣 町家 深安郡神辺町川北 山陽道神辺宿に残る県内では唯一の本格的な建築遺構。オナリモン。民家では藩主などが出入りする専用の門のことをいう。バンショ。番人が詰めていた建物。など付属施設もよく残る。本陣座敷は延享5年(1748),主屋は天保2年(1831)の建築という。
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県内指定建造物一覧(市町村指定)
市町村指定については把握できていないものがあるかもしれません。
件 名 種別 所 在 特 徴
旧石井家住宅 町家 東広島市西条町下
四日市宿の山陽道沿いにあった町家遺
構。ツマイリ。建物の妻側(屋根の三角形が見える側)に入口があること。シコロ。屋根面の勾配が途中で変化し,二段になった屋根の葺き方。広島では瓦葺きの庇(ヒサシ)をシコロ,オダレなどという。屋根を付けた独特の外観。
土間が床上部をL型に取り囲んだ特異な
間取。寛政7(1795)年(鬼瓦銘)の建築。
旧江上家住宅 町家 佐伯郡宮島町南大
西町
豪商江上家の主屋を町立宮島歴史資料
館として活用。装飾豊かな軒の意匠が特
徴的。幕末の大型町家遺構。
旧松阪家住宅 町家 竹原市竹原町上市 伝建地区の中心部にある。製塩業を営ん
でいた。19世紀初頃の建築でオモテヤヅクリ。京都を中心に見られる町家の形式。街路沿いの店棟と裏側の居住部分を玄関でつないでいる。竹原の大型町家も同様の構えが見られる。
構え。表側の棟は曲線状の屋根の形と菱
格子の意匠が特徴的。
安井家農家母屋 農家 廿日市市(旧佐伯
郡佐伯町)浅原
旧上本家住宅 農家 山県郡千代田町寺
19世紀中頃の建築。当地の上層農家の
構えを見せる。
旧木村家住宅 農家 双三郡三良坂町灰
灰塚ダム建設に伴い移築保存された。19
世紀前半の建築で,同地区にある旧旙山
家住宅の平面や構造が発展した状況を知
ることができる。
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重要伝統的建造物群保存地区一覧
件名 所在 特徴
竹原市竹原
地区
竹原市竹原町の一部 塩田経営の成功により発展。保存範囲が広く,江戸
時代の都市構造をよく残す。ツマイリ。建物の妻側(屋根の三角形が見える側)に入口があること。ヒライリ。建物の棟と平行な側面に入口があること。,大型町家
など形式や意匠面でバラエティーに富んだ町家形
態が見られる。竹原市のホームページで保存地区
の詳細を知ることができます。
豊町御手洗 豊田郡豊町御手洗の
一部
瀬戸内海の沖乗り航路の要衝として栄えた港町。
港町特有の曲がりくねった狭い街路に小規模な町
家が軒を連ねている。ガンギ。階段状になった船着き場のこと。・灯籠などの港湾施設
や船宿・チャヤ。遊興や飲食などを提供する店のこと。など港町の様相を町全体でよく残す。

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