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大雨の音を聞きながら朝寝していたら、いつの間にか上がって本日もまたテニスへ。
来週はできないからなあ。
明日からは地獄の8日間が始まる。
採点しなければならないレポートが200もあるし、公開講座や実技講習会もある。
5人で担当するリレー形式の授業は300人近い受講者がいた。先日、教員から出されたレポート課題の一覧を見ると、やたらに難しいものが多いなかで俺のが一番簡単だった。そのとき嫌な予感がしたのだが、やはりとんでもない数のレポートが出されている。馬鹿だった。
ということで午後は昼寝。夏場は夜もこの部屋でノートパソコンと本、電気スタンド、枕そして猫というセットで寝転がっている。もちろんビールも。
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きょうは朝から雨で美術館に行くはずだったが、やはり予報ははずれてテニスで大汗をかく。
いつもならその後は昼寝というところだが、折りたたみ自転車で街にでる。
大町からJRでまずジュンク堂の立ち読みへ。
バンコクのシティガイドを購入。やっぱ地図ぐらいは持っていないと。
パソコン関係を眺めて90分。ブラックの画廊へ。
知人が出品しているサムホール展。
南仏を描いた作品。カッコいい。
我々がイメージする粋な油絵の典型は100年前の南仏で描かれた。
南仏が描かれた絵を日本人が見て、その「眼」で瀬戸内を見ると、牛窓がニースに見えてくる。
この図式は「現代美術」でも継承されている。文化全体に言えることだろう。
その意味では南仏も見ておかねばならんかな。
いや、もう自分の守備範囲ではない。というか、すごく距離ができてしまったようだ。
もっと日本を見よう。
次に卒業生の個展へ。夕暮れの街は涼しく気持ちがいい。
ビールを飲んで、サロンシネマへ。
「ライトニング・イン・ア・ボトル」大ブルース・コンサート
ギンギン・ビンビンの強烈アタックのサウンドが連続する。
素晴らしい。本物。
自転車の収納袋を変えて作業が早くなった。2分あればOKだ。映画館内に持って入り、アストラムの駅まで走って積み込み、また駅から家まで走る。澱みない、その流れ。エコロジー。
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このBLOG、家から旅先から随時に更新できて便利なものだけど、変な書き込みをされたり容量の制限があったりで安心できないところもある。その分、より広範な人に開かれているのだが、馴染みの人が落ち着けなくなったカフェみたいな感じもしてきた。
そこでこれまでのものを本来のHPであるMINIMUM
http://www.hijiyama-u.ac.jp/users/minimum/kimagure.htm
にまとめなおしてみた。
画像と共にコメントするという形はオリジナルなページがやりやすい。
この変換作業をしながら感じたことだけど、「わかりやすく伝える」という極めて基本的で、またとても難しいことの練習になっている。
それ以前に、自分の頭の中のぼんやりした想念を少し輪郭がはっきりした問題へと意識化しているというほうが適切かもしれない。
ただ日々移ろうばかりで、それらのどれも深く追い求めていることが無いのが俺らしいというか、詰めが甘い。
いろいろ考えたものだが、ほとんど忘れ去っている。まとめなおしながら、自分に呆れた。 |
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学外授業で倉敷へ。
テニスと同じスタイルがこの酷暑にぴったり。
デジカメ、ビデオにクラシック・フィルムカメラという映像オヤジとなる。

とてもささやかなものなのに、「モネの睡蓮」と名づけられた水場が人気だった。
蓮の花がこの暑さを忘れさせる。
仏教での特別な意味合い、インドの暑熱を思えば納得できるね。

美術館のコレクションと同様に周辺の町並みを見るのも楽しいが、このゾーンの景観保存が見事なだけに、その周辺のギンギラ・ごちゃごちゃが相対的に、えげつなく感じられる。
その境目がぼんやりするようにしないと。
学生には「金をしっかり儲けて、それを正しく使う、これを最も徹底的に実践した人、大原孫一郎に学ぼう」と話したけれど・・・・
ま、今の日本をここで嘆いても仕方ない。
紡績工場の壁を覆っていたツタは夏の暑さを和らげるためのものだったと表示されていた。
いいものである。これをもっと増やさねば。3号館の壁面はこれだ!

ビデオを持って歩いて視点の変化を感じた。動き、変化でしか伝えられないこと、そして音。
撮影はいかに動かないでいられるかが勝負。姿勢、呼吸、忍耐。
動くものを掴むために静止の練習をする。
おもしろいものだ。

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言葉が少なくなっている。
自分の考えたことを書き留めるのは、かなり時間がかかる。その余裕が無い。
いや、むしろ、これを誰かに伝えたいというもの(それを自分というのかも)が無くなっている。
ちょっと休養が要るのだろう。もう夏休みのシーズンなのに行事がいっぱい控えている。
なんてこった。
イタリア美術研修は中止に。不景気なのですね。
それでバンコクに行くことにした。
朝早い関空へのアクセスをチェックしていて、大阪の宿の安さに驚いた。新今宮には一泊2000円が目白押し。かなり怪しいところだろうが、今やフェスティバルゲートでイメージも一新されてる。それに俺は通天閣も知らない。女房は喜ばないからせめて難波の駅前で泊まれば夜遊びも楽しいか。
好きな文楽の国立劇場も近い。でも8月は公演がえらく少ない。などなど、こりゃバンコクよりも大阪が楽しそうだ。
こんなことをして夜が更ける。
いつも窓を全開にした和室の真ん中に寝転がって朝を迎える。
今朝はコムラガエリの激痛でお目覚め。腸までねじれたみたい。
夏です。 |
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三原の周辺を廻るという所用のため車で出かけた。
海のそばというと涼しいイメージがあるが、とんでもない暑さと湿気に圧倒された。
白っぽく霞んで波も立たない。
煮詰まった海。

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夏、本物の夏、暑い、当然に、だらける、ごろごろ、居眠り、ビール・・・・
ホントに暑くなった。
数年前に英国からの来客から貰った「MINIMUM」という写真集を眺める。
シンプルなデザインが世界中から集められている。
こうして見るとミニマリズムの本家、元祖は日本だ。しかし、この有様はどうだ。モノとゴミで溢れかえった身の回り。
これではいかん。整理だ。掃除だ。ということでやっと石油ストーブを片付ける。やっとね。
そのついでに収納物を整理。おびただしい不用品。
遥かに遠いミニマリズム。
暑さが倍増。
この夏の暑さが日本のミニマリズムを育てたと思う。
例えば日光東照宮、あのギラギラバロックは北国の寒さ無くして成立しないだろう。
暑いときに求めるのは一陣の風のみ。
何もいらない、無欲な夏。
そう言えば寒いところで「悟り」が開かれたことは無い |
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7月18日

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雨の日といえばカタツムリ
でも長い間、見たことが無かった。
不思議な生物だな。

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雨の合間に90分テニス。
無風で湿度100%、ものすごい量の汗。
花々が枯れ樹木も腐る。厳しい長雨。
でも稲は青々と育ち、芙蓉の花芯で蟻んこが働いている。
こんなときは「相田みつお」みたいなことを言わんと。
それにしてもYahooのBLOG、すごく遅くなっていない?


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また雨。いつもならテニスコートだけど、二人で近所の内科へ。検査のことやら薬のこと。互いに大過なく、こんな調子でやって行けそう。
昼食後、現代美術館へ。ポップアート。
なんて懐かしい。こればかりだったなあ。青春の美術展。自分の原点を確認。
ヒロシマ賞受賞のアンギュ・ギュミノ(韓国人じゃなくてフランス人)のパフォーマンス。

これほどパフォーマンスがしっくり来る作家は初めて。展示だけを見るなら60%抜け落ちそうだ。
その後、ジュンク堂で立ち読み。
復刻、フローベル全集、こんなもの買う人いるんかいな?DVD作成本いっぱい、そんなに難しいの?
ホームページの書棚はHPビルダーばかりで向かいのWebデザインにはDreamWeaverの解説本。
そうなのか、なるほどねえと世間の解釈を解釈。
ということで、雨もまた良し。
俺の文明化を阻んでいるのは好天とテニスかも。
それとビールだね。
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印画紙の上に物体を置いて、それを懐中電灯で照らす。
これがフォトグラムの原理
シュールレアリスト、マン・レイの発明とされるが、暗室作業の失敗として誰もが体験すること。
それを失敗としなかったことが、芸術になる。マン・レイの柔軟性。
安直な技術だが、やってみるとおもしろい。
光と影のおもしろさがストレートに形になって現れる。
話は全然違うけど、懐中電灯ってまったく行灯(アンドン)みたいでFlash Lightとの落差が大きすぎる。何か他に訳語は無いのかね? |
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YCAM 山口情報芸術センターでUAをフューチャーしたユニークなコンサートが開かれるというので美術家の的場さんや学生達と出かける。前売りチケットが完売だったけど、たまたまパフォーマーの一人が息子の友人だったので確保できた。

しかし、昨日からの雨がきょうも激しく、高速の入り口で山陽道が通行止めの表示。
中国道が山の陰で雨量が少ないかと期待して向かうが、ここも非常に激しい雨で70km/hも出せない。
なんとか開演前には到着できたが、観客の話ではあちこちの通行止めで難儀した様子。
岐阜から7時間で来たとか(IAMASだろうな)、ほとんど県外からの観客か。

UAを立てた演出のためか、あまりノイジーではなく控えめ。ホットでなくクール。
音響は多重録音のリアルタイム版。こんなことがライブで出来るようになったのだねえ。昔よくやっていたMTRでの音遊びを思い出す。
でも、楽器とボイスはもっと絡んでほしかったな。ホットに。
天井の映像はMaxJitter初歩というか、昨年のワークショップでのデモと同じだったので先端を期待した俺にはちょっと・・・でも、ポップを期待したかなりの人は「こりゃ何だ・・」という幻滅の色も。
難しいものだが観客はYCAM始まって以来の数だったかもしれない。

帰りは雨も上がり順調で、同行した学生はとても喜んでいたので、俺もいい気分。
こんな施設が広島にもほしい。
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