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比治山の地域連携
地域とつながる学びで社会性を育む

地域連携
大学だけでは得られない学びと成長のための絆をつくる、企業や団体との連携。
大学だけでは得られない学びがある。それは、社会と密につながることで生まれる新たな学び。成長のために絆をつくり、企業や地域団体と連携して、社会を肌で感じながら人間力も作っていきます。
- 小松菜レシピの開発を通して
地域社会のニーズを考える -
産地と消費地が近いという立地的条件を活かし、葉物野菜の生産が盛んな広島市。中でも小松菜は「広島近郊7大葉物野菜」の一つで、市場での市内産シェアはトップを誇っています。その小松菜のおいしさを伝えることをテーマに、健康栄養学部の学生がさまざまな活動に取り組んでいます。

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学生は生産者のもとを訪ねて、生産の現状や栽培の特徴、収穫や出荷準備、流通について理解を深めます。作業の様子を直接目にし、実際に体験することで、生産者の細部にまでいたるこだわりを知ることができました。
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その後、調理品や加工品のレシピづくりに取り組みました。畑での体験を振り返りながら学生同士でディスカッションを行い、試作を重ね、カップケーキやパスタを作って提案。またJA農業祭が行われた際には、学生たちが考案した小松菜カップケーキの販売も行いました。
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地域とつながり活動する機会は、食材の理解や活かし方といった専門的な知識を深めるとともに、生産者とのつながりやイベントへの出店などを通して地域活性や地域貢献についても考えることができます。こうした機会を通して学生の自主性も磨かれるため、自己成長力を伸ばすことにもつながっています。

社会に参画する意識を学び新たな学びの視座をもたらす。
生涯にわたって学び続ける力を養うために、発展的な学びを重ねていくことが大切です。企業や地域とつながり、連携・協働しながら社会の中で機能する取り組みを行う経験は、学生に新たな学びの視座をもたらします。世代や立場を越えた多様な人々との関わり合いの中で、自らの視野を広げて可能性を拓くとともに、生きる力も養います。
ブランド野菜のレシピ・加工品考案
- 地域社会のニーズに触れて新たな思考を育む
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広島市安佐北区の狩留家地域で栽培されている、白い見た目が特徴の狩留家なす。地域の特産品の魅力を伝えるために、学生が生産者の元を訪ねて栽培や収穫、流通についての知識を深め、レシピや加工品を考案します。試作や提案を通して、食材の理解や活かし方の新たな発見につなげるほか、生産者との関わりの中で地域活性や地域貢献についても考えることができます。将来の進路選択にも役立てられる貴重な機会になっています。

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一つの野菜から料理のレパートリーを広げていくことが楽しかったです。アクが少ない狩留家なすの特長を活かして何度も試作を重ねました。
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押し寿司や茶碗蒸し、パウンドケーキなど幅広く試作した中から、彩りがきれいな狩留家なすの酢漬けを使った押し寿司で最終的に決定。
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試食会では農家の方にも食べていただきました。畑への訪問や試作、販売も経験して、地域の特産品を守ることの大切さを学びました。
FMはつかいち
- FMはつかいちでラジオ番組出演
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広島県内の観光資源に学生自ら足を運び、その特徴や文化、歴史などを調査。自分たちの目線で観光資源の魅力を考え、発信する番組をFMはつかいちで放送します。構成や台本の作成を通して思考力を高めるほか、ラジオで話す経験が状況判断力や度胸を身に付けることにもつながっています。
淺野 郁也さん 現代文化学部 マスコミュニケーション学科 4年 ○広島城北高等学校出身 ※取材当時の学年です

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放送前には打合せや読合せをします。本番までに何度も台本の構成や表現を練り直すことで、情報を分かりやすく伝える力を養うことができました。
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『比治山コンパス』は公開放送に近い形をとっている番組なので、人前で話す度胸やアドリブ力、タイムキープ力も自然と身についていきました。
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同じゼミに所属する4年生が役割分担をしながら取り組んでいる活動です。この日は3年生への引き継ぎを行いながら放送しました。
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アニメーションの世界的映画祭で自分の能力や可能性を磨く
世界中からアニメーション作品が集まり、アニメーション映画祭としては日本で唯一アカデミー賞公認映画祭となっている「ひろしまアニメーションシーズン2024 通称:HAS」に、比治山大学・比治山大学短期大学部が参画。【HAS×比治山プロジェクト】として、言語文化学科、マスコミュニケーション学科、総合生活デザイン学科、美術科などの学生が映画祭の運営の一部を担いました。事前のミーティングや各国からのアーティスト受け入れなどのほか、映画祭当日には翻訳などの会場運営サポート、記録映像の制作、広報活動など、学生それぞれのスキルを活かして取り組みました。国際的な祭典に学科を越えて協働しながら関わることで自身の能力や可能性を磨き、また地域社会や世界へと目を向けることのできる場にもなりました。
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学生ならではの視点で取材し牛田地域の魅力を伝える
東区牛田学区と連携して、学生が地域の広報誌づくりに取り組んでいます。学生は、フィールドワークを通して牛田学区に関する知識を深めるところからスタート。防災フェスや秋祭りといったさまざまな行事やイベントへと出かけ、地域の方とコミュニケーションを取りながら取材・撮影活動を行います。その後、これまでの講義で身に付けてきた文章力やチラシ制作の講義で学んだレイアウトの知識を活かしながら、地域の人々に読んでもらいやすい広報誌を目指して制作。現場で生まれる地域の方との交流も、より良い広報誌づくりのモチベーションに。今後も学生らしい視点を取り入れながら、牛田学区の魅力を発信する広報誌を制作していきます。
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卒業前に改めて小学校現場へ教員になる自覚をさらに高める
教員採用試験を終えた学生は、卒業までの期間に本学から近い牛田新町小学校、および戸坂小学校でインターンを行います。学年学級に配属のうえ授業支援や生徒指導支援などを担うことで、着任前から小学校現場での経験を少しずつ重ねていきます。春から教員として現場に立つことへの自覚を高めながら、改めて自身の知識と実践が密接につながる学びを深めることのできる、貴重な機会となっています。またこの経験は、教師として小学校に着任するうえでの不安を軽減して、スムーズに職業生活への移行ができるようにすることにもつながっています。卒業後の活躍に向けてもサポートしながら、充実したインターンシップ期間が過ごせるよう支援しています。
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日々の学びと社会とが結びつく地域のニーズに応える社会貢献活動
ショッピングモールで広島東署員とともに、特殊詐欺防止の呼びかけを行いました。学生は事前に手作りクッキーを準備し、当日は来場者に直接手渡しました。啓蒙活動を通して学びの視野を広げることができました。
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他学科と一緒にコンテストに挑戦商品の魅力をグッと引き出すデザインに
バウムクーヘンのレシピコンテストに、美術科と健康栄養学部の学生がタッグを組んで出品。広島レモンを使った「レモンブリュレバウム」に合わせて、グラフィックデザインを学ぶ学生が輪切りレモンやバウムクーヘンのイラストを入れたパッケージを制作し、商品の販売も行いました。パッケージデザインを実践的に学ぶ機会になりました。
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ほかにも過去6年間で282ものプロジェクトを実施しています。