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比治山大学 比治山大学短期大学部
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留学生との交流イベント「海と歴史の体験バスツアー」を実施しました

2022年07月27日 カテゴリー:イベント

 参加した日本人学生のコメントです。
 7月17日(日)。留学生8名・日本人学生8名・引率教員のモーシャー先生合わせて17名が、比治山大学から呉の大和ミュージアムに向けて出発しました。バスの車内では交流を深めるために、マイクを使いながらそれぞれが自己紹介し、名前や在籍している学科・学年だけでなく、趣味や好きなものなどをそれぞれ紹介しました。
 大和ミュージアムに到着し、施設の方から簡単な説明を受けた後、各自で学んだことや考えたことをスピーチ出来るようメモを取りながら、自由に館内を回りました。入場と同時に目の前に見えてくる戦艦大和の模型はとても大迫力で強く印象に残っています。戦艦大和が沈没する前の日本や戦争時、戦争後など現代の私たちには学ぶことが多くありました。また、私たちは普段見られない「沈没した戦艦大和」の様子を、動画を通して見ることが出来ました。変わり果てた戦艦の様子は戦争時に受けた敵の攻撃の強さや戦争の悲惨さを物語っており、悲しい気持ちになりました。そして、その動画の中には数分に渡って特攻をした方たちの氏名が並んでおり、沢山の方が日本のために戦ったのだと今生きていることのありがたさを強く感じました。

 お昼は「てつのくじら館」内にあるハイカラ食堂で取り、「呉湾おさんぽクルーズ」の船の出航まで大和波止場で過ごしました。大和波止場では呉の海を一望できるだけでなく、戦艦大和の先方の実寸を感じられるスペースもあり、まるで戦艦大和に乗っているかのような体験をすることが出来ました。

 クルーズ船では呉の海に関わる様々な話をガイドの方から聞き、実際に戦艦大和等の戦艦を作るために使用していた工場や大きなクレーンを見るなどクルーズに参加したからこそ学べることがありました。また、映画「海猿」の撮影地としても使われた海上保安大学校や海上自衛隊が管理している島を見ることができ、天気が良かったため綺麗な景色も船上から見渡すことが出来ました。

 次に、私たちは音戸の瀬戸公園を訪れました。大きな存在感を放つ平清盛の銅像と入道雲が発生している空はとても幻想的で辺り一面に広がる海は太陽の光で輝いていて涼しい風に当たりながら呉を体感することが出来ました。

 その後比治山大学に向けて帰る途中で、各自まとめておいた大和ミュージアムで学んだことを簡単にスピーチしていきました。留学生・日本人学生の別なく、戦争の悲惨さや過去の経験から未来に向けて私たちは何をしていくべきなのかという旨の意見が多く挙がり、具体的に

「戦争の恐ろしさを改めて感じ、武器を使って戦う戦争は絶対にしてはいけない。」

「日本のために戦ってくれた人たちに感謝し、繰り返さないようにしていくべき。」

「各国々で未来に有効な技術を持っていたのにも関わらず、それを戦いのために使ってしまったということがショック。その技術を戦いのためにではなく未来を豊かにするために使うべきだ。」

というような意見が出たことは、参加者全員が戦争に対してしっかりとした認識をし、未来に繋げるために各自で考えることが出来ていたという証拠だと感じました。

 また今回のツアーで、留学生が日本の家屋・呉の町並みやまた広島の方言にとても興味を持っていることを知れたこと、留学生から、ツアーに参加し新しい出会いがあったことで、日本語のコミュニケーション能力が高まると言ってもらえてことが印象に残っています。

 今回のバスツアーで私は、呉の歴史や景色を体験しながら留学生や地域の方々と交流し、多くのことを学ぶことができました。