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【HAS×比治山】学生が支える最初のイベント…盛況のうちに幕!(1)

2024年06月25日 カテゴリー:お知らせ

6月12日(水)、JR横川駅近くの『横川シネマ』で、ひろしまアニメーションシーズン2024(HAS)に関連した「お披露目上映会」が開催されました。

HASでは、広島市に滞在して制作活動をしてみたいアーティストを募り、選ばれた3名が3か月間に渡って広島で制作に打ち込むプログラムを実施しています。今回の上映会は、このプラグラムで来日した海外アーティストのことを広く市民に知ってもらおうと企画されました。

登壇したのは、ブリット・ラースさん(ベルギー)、ダニエル・ウェセイクさん(オランダ)、ムン・スジンさん(韓国)の3名です。

 


会場には、比治山大学の関係者や学生のほか、アニメーションに関心がある市民の方も多数参加しました。

アーティスト3名には広島に対する印象などを話していただき、その後、3名が制作した独創性溢れる短編アニメーションを鑑賞しました。そして、それぞれの作品が上映された後、作品に込めた思いを語ってくれました。制作に数年という時間を要した作品もあり、アーティストの皆さんのアニメーションに寄せる熱意をひしひしと感じました。

上映会後、海外アーティストに直接インタビューをさせていただきました!

 

Q1)今回の上映会を振り返ってみていかがでしたか?
A.)ダニエル・ウェセイクさん:(参加者のみんなから)応援されている感じがしました。興味をもって質問してくれる人もいて嬉しかったです。なによりたくさんの人が来てくれて嬉しかった。
A.)ブリット・ラースさん:ダニエルの言う通り。三人の司会の人達からの質問どれもが、とてもよく考えてくれたものだったのが嬉しかった。

Q2)それぞれの作品を制作する上で、何か日本の作品や文化などは参考にされたものはありますか?
A.)ダニエルさん:キャラクターを考えるとき、日本の人たちは型破りな発想力を持っているということがよくわかります。日本のアニメなどにみられるキャラクターの特徴などがいい例。彼らの持つ能力は私たちには思いもつかないような発想が見られておもしろかったです。そんな日本のアーティストを参考に型破りなことに挑戦しました。アニメーターに共通しているのは、生きていないものに魂を吹き込むこと。これは全てのアーティストに共通していると思います。
A.)ブリットさん:私のアニメーション作品の最後で、岩のキャラクターと主人公ルースが壊れた家を直していくというシーンがあるのですが、それは金継ぎ(きんつぎ)からアイデアを得ました。(※金継ぎとは、漆を使って壊れた器を修理する日本古来の伝統技法。直した部分の表面には「金粉」を使った装飾が行われ、金継ぎ修理を施され蘇った器はそれ以前の器よりも高い価値が認められる)これを参考に“一度崩壊した物を皆で直していくことで主人公たちと岩が以前よりも固い絆で生きていく”ということを表現しました。

 

                         ※比治山大学の学生、教員らとアーティストの集合写真

 

【取材】マスコミュニケーション学科3年 井上瑞希、田端真衣

    マスコミュニケーション学科2年 白井 仁、山内琢款、山岡凛音

              美術科1年 田辺心花、横山和実

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