保育のスキルはもちろん、日本社会の課題にも向き合い広い視野で学ぶことで、自ら考える力を身につける。
- 竹島(百)
- 小さい頃から幼稚園の先生になることが夢だったので、付属幼稚園があって実習が充実している比治山に入学しました。姉がこの学科で学んでいて、2年間でさまざまなことを学んでいる姿を身近で見ていたので、私もここで学びたいと思ったことも理由の一つです。
- 竹島(佳)
- 私は中学生のときに職場体験で幼稚園に行って、先生になろう!と思いました。
- 楠本
- 2人はきょうだいで、将来の夢も一緒ですね。
- 竹島(佳)
- 「先生になりたいならこんなところに進学できるよね」と両親が普段から話してくれたので、私は自分の進む道が決めやすかったですね。
- 竹島(百)
- 姉とは、小学校から短大まで学校が全部同じです(笑)。
いろんな視点を持つことの大切さを学びました。
- 楠本
- 比治山で、自分の学びにつながったと思うカリキュラムはどんな内容だった?
- 竹島(百)
- 「領域表現の指導法A」で、子どもの発達に合わせた童謡の手遊びを考えました。グループで話し合うと自分にはないアイデアが出てきて、いろんな考え方を知ることができたし、いろんな視点を持つことの大切さも学びました。
- 竹島(佳)
- 私は、自分が考えた手遊びをみんなの前で発表する授業です。すごく緊張したけど、何度もやって人前での発表に慣れることができました。
- 楠本
- 授業で度胸をつけて、さらに実習で子どもの前でやってみて、みんな自信をつけていくよね。
- 竹島(佳)
- 実習中はピアノの弾き歌いなどの部分指導ができるなら、積極的にやった方がいいと思います。子どもの声や反応を直接感じられて、自分の力になりますよ。付属幼稚園での実習は、保育力はもちろん仕事への姿勢、積極性、行動力も学びました。それは今、私が働くうえでのベースになっています。
- 楠本
- 佳音さんは幼稚園教諭の道に進んでいるけど、百音さんは?
- 竹島(百)
- 幼稚園か保育所かまだ迷っています。
- 楠本
- 幼稚園と保育所、施設での実習がすべて終わるのは2年次の秋。迷うならその時期までしっかり迷って考えてみてください。実際に時間を使って考えて、自分の進路を決めていく学生も多いですよ。ただ、早く決めないといけない場合もあるよね。
- 竹島(佳)
- まさに私がそうでした。最初は就職活動について「何から始めればいいか、何をすればいいのか分からない」という状況だったので、キャリアセンターの個別相談会に予約して定期的に行っていました。岩国市内の小規模園を希望してキャリアセンターで情報収集してみると、岩国の私立幼稚園は採用スケジュールが他の市より早かったんです。
- 楠本
- となるとやっぱり、自分にとっての優先順位が何かを考えておくことが大事になってくるね。


子どもの生き生き活動する姿から元気をもらっています。
- 竹島(百)
- これから実習があるので、しっかり考えていきたいと思います。あと採用試験のピアノがどんな感じなのか気になっています。
- 竹島(佳)
- ピアノに苦手意識を持つ人ってけっこう多いと思います。私もそうで、実習中はロールピアノを持っていって練習していました。ただ試験の内容は年によって変わるので、授業でしっかり練習して、楽譜が読めれば大丈夫!
- 竹島(百)
- 私は楽譜が読めないまま入学したけど、先生に指導していただき、繰り返し練習してだいぶん弾けるようになりました。
- 竹島(佳)
- 家でも毎日弾いているもんね。だから上達もすごく早いんですよ。
- 楠本
- 毎日の練習は素晴らしいし、百音さんの真剣さが表れているよね。佳音さんは幼稚園の先生として働いて、日々どんな発見がありますか?
- 竹島(佳)
- 子どもたちと感情を共有して、私自身も一緒に成長していける場だと改めて感じています。子どもたちの「楽しい!」「できた!」という声やどんどん意欲を持って生き生き活動する姿を見て、元気をもらっていますね。
- 楠本
- 学科では保育の知識を身につけて、そこを土台にさまざまな技能を磨き、自ら考える力を伸ばしていきます。さらに社会全体に目を向けて、家庭環境や福祉制度など日本社会の課題とも向き合います。広い視野で学んで身につけた保育のスキルや自ら考える力は、卒業後も必ず活きていきますよ。
