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短期大学部|幼児教育科

学科ニュース

卒業研究発表(馬杉ゼミ:バレエ組曲「ガイーヌ」を用いたプラスティックアニメ)

2021年02月02日 カテゴリー:学科紹介

馬杉ゼミでは、学生によるプラスチックアニメを卒業研究としています。

今回の学科ニュースでは、先日行われた卒業研究発表会でのパフォーマンスの様子を動画で公開しましたので、下記関連資料・リンクよりぜひご視聴ください。


プラスティックアニメはダンスとは異なる表現方法です。音楽を身体で感じることはもちろんですが、楽譜を見ながら、ハーモニー、リズム、メロディー等をよく聴き分けて分析し、それらを基にその曲が身体から流れているかの様に表現します。そうすることにより音楽が「見える化」され、観客は音楽を目と耳で感じることができます。

プラスティックアニメはグループで協力して行う活動ですが、同時に個性も生かされます。音楽を聴いてイメージした動きには、間違いも正解もありません。各人の思考力・判断力・適応力の表現ができるだけでなく、協調性・コミュニケーション力などが養われ、グループ作品として様々な可能性を引き出せる表現方法です。

プラスチックアニメのための選曲は、短く、子ども達にとって場面や登場人物など想像しやすいものを選びます。今回はショスタコビッチ作曲のバレエ組曲「ガイーヌ」の中から、「バラの乙女達の踊り」「クルド族の踊り」「剣の舞」の3曲とし、次のような表現を試みました。

1曲目 「バラの乙女達の踊り」
朝をイメージして表現しています。途中穏やかなメロディーから雰囲気が一変したところで、魔女の世界観をイメージしました。暗闇から、再び花や鳥で満たされた平和な世界へと戻ります。

2曲目 「クルド族の踊り」
曲調から荒れた海を体全体で表しました。2人の男女が波に飲み込まれ、もがきながらも力強く並に立ち向かっていく様子を表現しています。

3曲目 「剣の舞」
聞こえてくる音から動きを考え、激しい曲調を体全体で表現しました。この曲はあえてイメージを持たず、エネルギーと空間を余すところなく用いて、強く生き抜く8人をコミカルに表現しました。

今年は新型コロナウィルスの影響で登校する事ができず、練習時間も例年の半分以下でした。その中で時間を調整し、みんなが集まれる日に集中的に練習を重ねてきました。ゼミ以外の時間においても、体調管理などに気をつけ、それぞれが責任を持って行動していました。制作過程においては、メンバー1人1人の意見を1つにまとめていくのはとても大変でしたが、何度も話し合いを重ねていく中で完成させることが出来ました。

プラスティックアニメでの経験を活かし、子どもたちと身体いっぱいに音楽を表現することの楽しさを感じながら、保育につなげていきたいと思います。

関連資料・リンク

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