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短期大学部|総合生活デザイン学科

学科ニュース

ひろしまの観光資源 ~原爆ドームと平和公園フィールドワーク~

2021年08月23日 カテゴリー:学科紹介

今月は長期間多量の雨が降り続いたため太陽の姿が見えない日々が続き、フィールドワーク当日の8月21日(土)も朝方は雨模様でした。しかし10時からのスタート前には雨もあがり、うっすらと太陽の姿も見えるようになりました。

前日から広島が「まん延防止等重点措置」の期間に入り、観光客もまばらな中でのフィールドワークとなりました。前回の宮島研修と同じように学生が班ごとに説明を行う地点をあらかじめ設定し、原爆ドーム・相生橋・原爆の子の像・レストハウス・原爆慰霊碑で説明を行いました。

7月17日以降大学内で事前の説明練習の時間が取れず、この日がいきなり本番ということになりました。
そういう状況下でも説明を担当する学生の周りを、聞く側の学生が囲み真摯に聞いていました。原爆ドームを説明する時に偶然にも雲に隠れた太陽が原子爆弾の爆発した角度に現れ、学生たちも思わずその方向を見上げその瞬間を想像しているようでした。

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今回は原子爆弾の投下の標的となった相生橋を新しくルートに組み込み、川面と原爆ドームの対比や、昭和30年代まで本川沿いにあった不法バラック群(通称原爆スラム)の説明をおこないました。
さらに原爆供養塔や韓国人原爆犠牲者慰霊碑をまわり、その建立の歴史について説明をしました。

原爆の子の像の後ろにある折り鶴ブースはコロナ禍で広島を訪れる修学旅行生が少なくなったため、以前より奉納されている千羽鶴がやや色あせているようにも見えました。原爆投下以前の町並みが再現されたジオラマや、被爆ピアノが展示してあるレストハウスは、「まん延防止等重点措置」により臨時休館となっていました。
さらに例年見学コースに組み入れていた広島平和記念資料館も臨時休館でした。

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見学のゴールは原爆慰霊碑となり、ここでも担当になった学生はしっかりその説明をしていました。

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8月6日の平和記念式典後の見学となったため、その式典のことも覚えている学生もいました。
誰言うともなく今回参加の学生全員が、慰霊碑に祈りをささげていたことが特に印象的でした。「まん延防止等重点措置」が施行されたなかでのフィールドワークとなりましたが、広島市内にある世界遺産原爆ドームと平和公園を訪ねることにより、平和の継続の意義を感じることができ、有意義で実践的な研修を行うことができました。

多田 雅彦

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