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現代文化学部|社会臨床心理学科

学科ニュース

本学科の卒業生が学会発表を行いました

2023年03月27日 カテゴリー:学科紹介

ブログを読んでくださっている皆様こんにちは。比治山大学現代文化学部社会臨床心理学科の堀内聡です。2022年度ももうすぐ終わりですね。今日は卒業生の活躍をお伝えしたいと思います。

本学科を3月17日に卒業された青山瞳さんが卒業式翌日に第38回行動科学会ウィンターカンファレンス2023 in オンラインにて口頭発表を行いました。

発表タイトルは「幸せを感じるときの日タイ比較」というものでした。この研究では、日本人大学生とタイ人大学生の間で幸福の高さと日常で幸せを感じるときを比較しました。日本人大学生101名とタイ人大学生157名にGoogle Formsを利用したアンケート調査を行い、幸福の高さと幸せを感じるときに関して回答をしてもらいました。幸福は東洋的な幸福(他者との協調性と他者の幸福感、人並み感、平穏な感情状態)と西洋的な幸福(他人と比較して幸福か否かを判断するもの)を測定しました。

日本人大学生は、タイ人大学生と比較して、西洋的な幸福が低い傾向がありました。東洋的な幸福は日本人大学生とタイ人大学生の間で差はありませんでした。

幸せを感じるときは、両国ともに好きなことや興味があることをしている時間、家族・友人・恋人との時間、食事をしている時間が多かったです。日本人大学生では、タイ人大学生と比較して、寝ている時、食事をしている時の頻度が高い傾向がありました。一方、タイ人大学生では、日本人大学生と比較して、好きなことや興味があることをしている時間、リラックスしている時間の頻度が高い傾向にありました。このように、同じアジアの大学生であっても、日本人大学生とタイ人大学生では、幸福を感じているときには差があることが分かりました。

発表は20分、質疑応答は10分でした。青山さんは20分ぴったりで発表を終えていました。その後の質疑応答では、大学教員や実務家から多くの質問がなされました。たとえば、「なぜタイに着目したのですか?」、「大学生の経済的な余裕が結果に影響していないか」などです。青山さんはすべての質問に丁寧に、自分の言葉で回答していました。「若手シンポジウム」と題するシンポジウムの最初の演題で緊張を強いられたと思いますが、とても堂々と発表をしてくださり、シンポジウムを盛り上げてくださいました。

この発表は、青山さんが比治山大学現代文化学部社会臨床心理学科に提出した卒業論文にもとづくものでした。本学科の卒業論文はテーマがとても多彩で、面白い卒業論文が本当にたくさんあります。今後も、社会臨床心理学科の学生や大学院臨床心理学専攻の院生たちが青山さんに続いてくれることを期待しています!写真は発表している青山さんです。

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