
大学と大学院で心理学の学びを深め、資格を活かして働く卒業生のもとへ在学生が話を聞きに行きました。
[写真左]卒業生:佐野 ひかりさん 学部'16年卒/院'18年修了 [写真右]清水 未来さん 4年※/大学院2年 ※取材当時の学年です


佐野 ひかりさん 学部'16年卒/院'18年修了
広島市立沼田高等学校出身
医療法人辰川会 山陽病院に勤務。認知症をはじめとした患者の心理検査や心理療法などを行う。

清水 未来さん 4年※/大学院2年
広島県瀬戸内高等学校出身
心理学に広く興味を持ち入学。公認心理師と臨床心理士の資格取得を目指し、大学院へ進学予定。
※取材当時の学年です
清水テレビ番組で心理師の方が話しているのを観て、心理学って面白いなと感じて入学しました。春からは公認心理師と臨床心理士の資格取得を目指して大学院へ進学します。
佐野私は学部在学中に祖母が認知症になったり友人がうつになったことがあり、心理職の道へ進もうと決めました。現在は認知症や透析、アルコール依存症などの患者さんへの心理検査や心理療法、臨床についての研究をしています。
清水学部と院での学びの違いはどんなところでしたか?


佐野学部では主に知識を身につけて、院では知識をさらに深めながら実践の練習もしていきます。院では直接クライエントさんや患者さんと関わっていくので、それが大きな違いですね。
清水実習自体は楽しみですが、心理職としてまだ一人前ではない院生の段階だと、自分の知識不足で患者さんに影響を与えてしまわないかなと不安もあります。
佐野それは分かります、私もそうでした。でも先生や実習先の方も考えてくださっているので大丈夫! 不安な時は相談しながらやっていくといいですよ。自分の存在がクライエントさんにとってプラスになったんじゃないかと先生から言われた時はうれしかったし、この道を究めたいって改めて思いました。
清水公認心理師と臨床心理士の資格はいつとられましたか?
佐野実際にとるのは、基本的にはどちらも修了後になると思います。私は働き出してから本格的な勉強を始めて苦労したので(笑)、在学中から勉強しておくことをおすすめします! 院では実習に勉強に就職活動にとなかなか忙しいですが、息抜きや休憩をとりながら頑張ってくださいね。




佐野心理職のインターンシップは少ないので自分で探すことになると思います。私はたまたま先生から話しをもらって、今勤めている山陽病院へインターンシップに行けたんですよ。
清水そこではどんなことをしましたか?
佐野最初は見学から始まって、少しずつ患者様と話す機会が増えて、やり方を教えてもらいながら検査もとらせてもらいました。けっこう実践的な内容でしたね。
清水就活では病院以外を考えたりはしましたか?
佐野認知症やうつの方の支援がしたかったので自然と病院に絞ることになり、他は考えていませんでした。今の職場に決めたのも、認知症に力を入れていて、うつや他の疾患も広くみていたし、自分のやりたいこととマッチしていたからなんです。
清水私はスクールカウンセラーになりたくて学校を希望していますが、病院もいいのかなと思うことがあって迷っています。院で学べば視野も広がるのかなぁとは思っているんですけど...。
佐野いろんなことに興味を持つのは良いことだと思うので、今は迷ってもいいと思いますよ。あと私は、心理師の方が明るくてその雰囲気に惹かれたのも理由の一つ。インターンシップが難しければ病院見学をしてみるのもいいかもしれませんね。




清水この仕事で良かったと感じるのはどんな時ですか?
佐野患者様の検査をしたり、ご家族に話を聞いてその内容を他の職種の人と共有して、患者様がより良く生活するために効果的な治療や支援方法をみんなで考えていきます。その方法が患者様に合っていて、少しずつ心身ともに回復していく姿を見るとうれしいし、この仕事で良かったと感じますね。清水さんが希望する仕事に就けるよう、応援しています!
比治山の卒業生は多彩な職場で活躍中
事案関係者から話を聞き出す会話術など心理学の学びが活きています。署での対応のほか現場での事件・事故対応、道案内、見守りなど幅広い業務を通して、地域と住民の暮らし、安全を守る。

卒論で行ったデータ分析や調査の考え方は仕事にも役立ちます。総務部に所属。工事現場に関わる保険申請、資格管理や申請、入札・契約書類の一部手配などのほか、来客対応や電話等受付対応も行う。
