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現代文化学部|社会臨床心理学科

学科ニュース

公開講座にて「ゴミを捨てられない心理」に関する講演を行いました

2023年09月20日 カテゴリー:学科紹介

ブログを読んでくださっている皆様こんにちは。比治山大学現代文化学部社会臨床心理学科の堀内聡です。2023年度ももうすぐ折り返しですね。今日は堀内の社会活動のご報告です。

9月6日(水)に広島市東区の福田公民館にて「なぜゴミを捨てられないのか:ため込みの心理学」という講演をさせて頂きました。福田公民館様と本学の連携講座になります。

ため込みはとても新しいメンタルヘルスの問題であり、他者から見ると役に立たないように感じるモノを捨てられず、モノが溜まり、生活空間が本来の意図通りに使えなくなる状態を言います。例えば、端から見ると不要な古い新聞紙や雑誌、あるいは空き缶が場所を占拠して、結果としてベットで眠ることができなかったり、キッチンで調理をすることが出来なくなったりする状態のことです。巷では「ゴミ屋敷」と呼ばれている状態像の原因は様々です。その一部にため込みが関係していると言われています。

講演では、ため込みによる精神疾患である「ため込み症」について紹介しました。
ため込み症の特徴として、モノに対する(端から見れば極端な)考えがあります。例えば、モノに対して強い愛着を感じます。古くなった雑誌を捨てようとすると、まるで自分の一部を捨てるかのような気持ちになると言われています。そのために、モノが捨てられません。この他にも、ため込み症に対する心理的支援法である認知行動療法、堀内の調査研究の成果を紹介させて頂きました。

時折、グループワークをさせて頂きましたが、とても盛り上がりました。講演終了後も多くの方が質問をしてくださいまして、私もとても勉強になりました。

ため込みに関して詳しく知りたい方は五十嵐先生の以下の書籍がお勧めです
五十嵐 透子(2019).片づけられないのは「ためこみ症」のせいだった!?  青春出版社

以上です。お読み頂きまして、ありがとうございました。

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