比治山大学現代文化学部社会臨床心理学科の堀内聡です。
10月になり急に寒くなり、もうすっかり秋ですね。
今日は大学院生の活躍をお伝えしたいと思います。

大学院現代文化研究科臨床心理学専攻1年生の青山瞳さんの論文「Comparison of Interdependent and Subjective Happiness between Japanese and Thai College Students: A Research Note」がSocial Sciencesという英文雑誌に掲載されました！題目を和訳すると「日本人大学生とタイ人大学生における相互依存的な幸福感と主観的幸福感の比較：研究ノート」になります。

簡単に内容を紹介します。人の幸福には東洋的な幸福（他者との協調性と他者の幸福感、人並み感、平穏な感情状態）と西洋的な幸福（他人と比較して幸福か否かを判断するもの）があります。青山さんの研究では、日本人大学生は、タイ人大学生と比較して、西洋的な幸福が低い傾向があるが、東洋的な幸福は日本人大学生とタイ人大学生の間で差がないことが発見されました。論文は、その発見を報告したものです。

Social Sciencesという雑誌は、オープンアクセスジャーナルと呼ばれるものであり、誰もが無料で論文を読むことができます。興味があればページ下部のリンクをご覧ください。

この雑誌には、インパクトファクターという値が付与されております。このインパクトファクターは、業界で認められた雑誌のみに付与されるものです。これは、青山さんの論文がプロの世界でも通用するレベルであることを示しています。とても素晴らしい成果だと思います。

写真は青山さん（左）と堀内（右）です。