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現代文化学部|社会臨床心理学科

学科ニュース

汗と涙の結晶である卒業論文発表会を開催

2024年01月29日 カテゴリー:学科紹介

皆さん,こんにちは。社会臨床心理学科の塚脇です。
4年間の学びの集大成を発表する場である卒業論文発表会が実施されました。

本年度も対面のポスター発表の形式で実施できたことは実に嬉しいことです。ポスター発表とは,発表者が研究の成果や課題などをを1枚のポスターにまとめ,聴衆に対面でその内容を伝える発表形式です。ポスターを前にしての直接的な質疑応答は,発表者と聴衆にとって有益な場となるため,ポスター発表は学会などでもオーソドックスな形式です。

本年度は11ある研究室から34件の発表がありました。
研究テーマは,脳機能,記憶,錯覚といった基礎心理学的な内容から,親子関係や友人関係と心の健康との関係を扱った応用的なものまで実に多彩でした。本年度は,発表者と聴衆とのコミュニケーションが活発だったのが特徴でした。発表を聞いて,素朴に疑問を投げかける聴衆と丁寧にわかりやすく解説する発表者の姿にはとても好感が持てました。わからないことを素直にわからないと言えることは素敵なことです。このような姿勢はこれからの生活でもきっと成長に繋がると思います。

私が指導教員である社会心理学研究室の皆さんの成果を少しだけ紹介します。
この研究では,告白の場面で方言を使用することが、印象と告白の受け入れ可能性にどのように影響するかを実験しました。共通語,広島方言,大阪方言,福岡方言で,男性が愛の告白をする音声を録音し,それを女性参加者に聴かせて,印象と告白の受け入れ可能性に関するデータを収集しました。その結果,広島県の女性は,大阪方言を使う男性を社交的だと感じ,その結果として告白を受け入れて交際する可能性が高まることがわかりました。
文章で表現すると簡単な研究に感じる方も多いと思います。しかし,先行研究を精読して,告白の台詞を考えたり,自然な方言の刺激を作成したりと,ゼミ配属から2年間,学生たちと共に苦労したのがよい思い出です。

発表会後は,ポスターの前で記念撮影をしている学生を多く見かけました。卒業論文は大きな労力がかかるものですが,この営みが教員だけではなく学生にとってもよい思い出になってくれれば,教員冥利に尽きます。2年間,本当にお疲れさまでした。皆さんと一緒に研究に従事できたことを喜ばしく思います。

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