loading...
比治山大学 比治山大学短期大学部
メニューを開く
現代文化学部|社会臨床心理学科

学科ニュース

心理検査のライブデモンストレーションを行いました

2024年04月02日 カテゴリー:学科紹介

 学科ブログを読んでくださっている読者の皆様こんにちは。社会臨床心理学科教員の堀内聡です。今日は教員の研究活動の紹介をしたいと思います。堀内、吉儀瑠衣、木谷智子の3名は、岩野卓先生と青木俊太郎先生(福島県立医科大学)の協力を得て、公認心理師による心理検査のライブデモンストレーションの効果を研究しています。最終的には、大学院生が心理検査を楽しく学べる方法を考案したいと考えており、その試みの一環です。
 今回(2月17日)のライブデモンストレーションでは、相談者、公認心理師、ファシリテーター(司会進行)が登場しました。相談者は大学教員であり、公認心理師に対して、「昨年秋頃から仕事でミスが多く、落ち込むことが増えた。何かをしていると別の案件を忘れる。」と悩みを打ち明けます。公認心理師は相談者役の話を聞いて、なぜ困りごとが生じているのか、どんな検査をとればいいのかなどを考え、実際に検査を実施しました。
 実は、公認心理師は心理検査をとる時、ただ検査を実施しているわけではなく、相談者役の困りごとを聴き、どんな心理検査をとればいいのかを考えています。公認心理師にライブデモンストレーションの中で、実演して頂きながら、参加者である大学院生には自分が公認心理師の立場になって考え、観察してもらいました。参加者の皆さんはなぜ相談者の困りごとがなぜ生じているのか、どんな検査をとればいいのかを真剣に考えて、公認心理師と意見交換をしていました。
 参加者にアンケートをとったところ、ライブデモンストレーションの面白く,分かりやすく,長さがちょうどよく,そして満足度が高いことが確認できました。感想を書いてもらいましたが、普段の授業では経験できないリアルさも感じているようでした。この成果は、おいおい論文として公表できればと考えております。

心理①①.png 心理①②.jpg

 写真①はライブデモンストレーション中の岩野先生(奥の方、公認心理師役)と堀内(手前の方、相談者役)です。参加者の大学院生は見えませんが、写真の左奥から観察しています。写真②はライブデモンストレーションを終えて緊張から解放された岩野先生(左)、青木先生(右)、堀内(中央)です。とても緊張した反動なのか、笑顔がこぼれております。
 大学教員は研究のための研究だけではなく、教育活動のための研究も行っています。今日はそのことを紹介したくて書かせて頂きました。ブログを読んでくださいまして、誠にありがとうございました。






現代文化学部|社会臨床心理学科学科メニュー現代文化学部社会臨床心理学科