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学科ニュース
【公開講座】ぐっすり眠るための睡眠心理学―ウェルビーイングを導く眠りの科学―

学科ニュースを読んでくださっている皆様こんにちは。社会臨床心理学科の三原健吾です。今回は私が担当した公開講座についてご報告です。
6月1日(土)に本学科が例年開催している講座「心理学について学ぶ」の一企画として,「ぐっすり眠るための睡眠心理学―ウェルビーイングを導く眠りの科学―」をテーマに講演をさせて頂きました。約90名の方にご参加いただきました。参加者の方々が配布資料に熱心にメモを取られたり、周りの人と意見を交換するなど睡眠に対する関心の高さがうかがえました。
睡眠は心身の健康においてとても重要な役割を担っています。例えば、深いノンレム睡眠時に盛んに分泌される「成長ホルモン」は、骨や筋肉の成長やタンパク質の合成を促す働きがあり,細胞の新生や修復、疲労回復に役立っています。そのため,十分で質のよい睡眠は心身の健康のみならず、身体の成長やアンチエイジングにおいても必要不可欠です。
しかし、睡眠習慣の乱れは、免疫機能を低下させ、うつ病や生活習慣病になるリスクを⾼め、幸福感や⽣きがいを減少させます。

講演では、レム睡眠やノンレム睡眠など睡眠に関する基礎知識から,睡眠不足が他者を助けたいという気持ちや幸福感を低下させることなど,睡眠と心理学との関りについてもお話しさせていただきました。また,睡眠改善のためには、まず睡眠を測定することが重要であること、そして有効な睡眠法として不眠に対する認知行動療法について紹介させていただきました。

睡眠習慣(量・質・位相)を確認する質問紙にもお答えいただき、ご自身の睡眠を⾒直すきっかけとしていただきました。講演終了後も多くの方が質問をしてくださいまして、私もとても勉強になりました。また、参加者の方々から「定期的に講座を開いてください」「知り合いに資料を見せます」と大変励みになるお言葉を頂きました。