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学科ニュース
中学校でソーシャルスキルトレーニングの授業をしてきました
ブログを読んでくださっている皆様こんにちは。社会臨床心理学科教員の堀内聡です。6月も末になりました。暑いですね。6月26日(木)に比治山女子中学校にて「ソーシャルスキルトレーニング」の授業をさせて頂きました。その内容や様子の一幕をお伝えしたいと思います。なお、大学院生2名がサポートしてくれましたので、院生の活躍もお伝えします。
テーマは「気持ちの伝え方」でした。中学校生活を送る中で、クラスメイトや先生とのコミュニケーションは避けて通れないものです。気持ちがうまく伝えられることもあれば、伝えられないこともありますよね。生徒の皆さんが気持ちを伝える際のヒントになればと思い、このテーマにしました。
いきなりですが、皆様にお尋ねです。友だちと遊ぶ約束をして、約束の場所で待っていました。しかし、待てども、友達はとうとう現れませんでした。連絡もくれないこと、待たされたことに気持ちがモヤモヤしています。翌日、その友達が何もなかったかのようにまた遊びに誘ってきました!本音としては「昨日のことを説明して」と思っています。また、皆さんは遊びたいけど、予定があり今日は遊べません。さて、読者の皆さんなら、どのように自分の気持ちを伝えますか?
当日の授業でも、上のような質問を生徒の皆さんに問いかけてみました。そのうえで、授業では気持ちを伝える方法には3つの方法があるという話をしました。その3つとは、ノン・アサーティブな伝え方、アグレッシブな伝え方、そしてアサーティブな伝え方です。こちらの写真は講義中の堀内です。
ノン・アサーティブな伝え方は、相手の気持ちを大切にする気持ちの伝え方です。自分の気持ちはあまり大切にしません。例えば、友だちの誘いに明確な返事をしない、というような伝え方です。
アグレッシブな伝え方は、反対に自分の気持ちを大切にする気持ちの伝え方です。相手の気持ちはあまり大切にしません。例えば、待ちぼうけをくらったイライラや遊べないことをストレートに伝える、というような伝え方です。
アサーティブな伝え方は、自分と相手の気持ちを両方とも大切にする気持ちの伝え方です。状況にあった方法で気持ちを伝えます。例えば、約束を守らなかった理由を尋ねるとともに、連絡が欲しかったことを伝えた上で、遊べないことを伝える、というような伝え方です。
当日は、ロールプレイという方法を用いて、3つの伝え方の違いを感じて頂きました。遊びに誘ってきた友達にノン・アサーティブ、アグレッシブ、そしてアサーティブな伝え方という3通りの気持ちの伝え方で返事をするシナリオを用意し、生徒の皆さんに演じながら読み上げてもらいました。ロールプレイに先立ち、2名の院生にお手本を見せてもらいました。お二人ともリアルな演技をしており、3つの気持ちの伝え方の違いがよく分かりました。こちらの写真はその様子です。
参加してくださった生徒の皆さんは、真剣に堀内の話を聴いてくださいました。また、反応がいい生徒さんが多かったので、講師としてはとても嬉しい限りでした。また、ロールプレイは皆さんにとってはじめての経験だったようですが、とても盛り上がりました!
以上です。お読み頂きまして、ありがとうございました。