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学科ニュース
どうする!災害時の食事 ~防災教室に参加して~
山崎ゼミでは、“災害時における食からの支援”をテーマに防災教育について学び、普及啓発の活動を行っています。現在県内各地から防災教育の依頼があり、今回は夏休み中に参加した活動の一部をご紹介します。
山崎ゼミでは防災教育を通して参加者の方に災害時の食事についてお伝えし、その中でローリングストック法やパッククッキングについて紹介をしています。メニューは学生が考案し、簡単に調理ができ、おいしい食事となるよう研究をしています。
ローリングストック法とは、普段の食事を少し多めに買い置きし、賞味期限の古いものから消費し、使った分を買い足す方法です。パッククッキングとは、耐熱性のポリ袋に食材と水を入れて袋の口を結び、沸騰湯の中に入れて加熱する調理法です。
【パック・クッキングで紹介したメニュー】
♪ 親子丼
♪ なすとオクラの煮びたし
♪ フルーツコンポート
〇 8月23日(水)世羅郡世羅町食生活改善推進員研修会 参加者24名
世羅町はこれまで大きな自然災害は発生していないそうです。ローリング・ストックに関するクイズやパック・クッキング調理に積極的に参加してくださり、準備をした成果がでました。災害時でもおいしい食事を食べることができる大切さを少しでも知っていただけたら嬉しいです。当日は町内のケーブルテレビの取材もあり、町内で放映されました。(3年 野村、文野)
参加者の感想より
・ “防災”は何かと難しいと思っていたが、日常生活に取り入れられることを学び“カンタン”と思った。
・災害時の食事についておにぎりや菓子パン以外のメニューを知ることができた。

〇 8月25日(土)公開講座 福田カレッジ 参加者3名
阪神・淡路大震災で被災された参加者の方から当時の様子を詳しく聞かせていただきました。災害当時は食事が十分にできず大変だった、事前の備えの重要さを実感したなどのお話を聞き、改めて食事の大切さを学ぶことができました。お話を聞いた後、パッククッキングについてご紹介し、一緒に調理を行いました。作り方も簡単で参加者の方からも好評でした。(3年 上野、吉田)
参加者の感想より
・災害時に家にあるもので、調理できるものを家族で話し合い取り組んでいきたい。
・災害時に実行できることを学んだ。もっと多くの人に知って欲しい。

〇 8月28日(月)広島市安佐北区地域女性連合会研修会 参加者84名
開催地区ではこれまでに大きな自然災害が毎年頻発しており、今回の研修会には多くの方が参加してくださいました。会場が広いため後ろの席の方も見えるように、備蓄食品やパック・クッキングの料理を席の間を移動しながら説明して歩きました。その際に、多くの質問があり、パック・クッキングの良さをたくさん伝えることができました。(3年 上野、吉田)
参加者の感想より
・考えてもみなかった調理法を教わったので作ってみようと思う。
・備蓄品チェックリストを使い、少しずつでも揃えていきたい。
・自分が思っていた以上に復旧に時間がかかることを知り、備蓄食品を増やしたい。

〇 9月2日(土)廿日市地域サロンだんだん研修会 参加者27名
地域で毎月活動されている市民グループの皆さんです。日本赤十字社主催の防災教室で学ばれた方から米の袋の結び方を教わりました。パック・クッキングを作る手際も抜群で、私たちも学ばせていただきました。(4年 上原、川﨑)
参加者の感想
・一度だけではすぐ忘れてしまうので時々勉強したい。
・普段の生活で見落としていることが多くあると思った。

〇 9月8日(金)JA広島市井口支所レディース研修会 17名参加
この地区は山や海からの災害が何度も発生しているそうです。そのため、災害対策について興味を示すかたが多く、調理では積極的にパッククッキングに参加してくださいました。
今回の防災教室を経て、少しでも防災への意識が高まればよいと思います。
(3年 文野、吉田)
参加者の感想
・実際に作ってみたので、いざという時にも安心です。家でも作ってみます。
・揃えたらいいものが今までわからなかったが、具体的によくわかった。

これからも、ご依頼のあった地域に出向く予定があります。大学で学んだ知識を皆様の防災のお役に立てていただけるようにさらに学修を積んで参ります。ご協力頂いた皆様方にお礼申し上げます。
(山崎初枝)