保育と教育、両方のカリキュラムで子どもの理解を深め、積極的な学びの姿勢とともに知識・技能を身につける。
- 河野
- 小学校教員免許が取得したくて比治山に入学しました。ゼミでは、子どもが居場所を感じられる場所づくりについての研究をしています。
- 木谷
- 小学校教員を目指して比治山で学び、卒業後は小学校でクラス担任をしています。
- 濱田
- 大学で学びになった授業は何だった?
- 河野
- 3年次の教育実習です。大学の講義で学んだことを実際に経験したり、先生方の姿を見ることができて理解が深まりました。あと、保育と教育の両方を学べるのがこの学科の良いところだと思います。私は小学校教員を目指していますが、保育所や幼稚園のことも知れて学びになりました。
- 木谷
- 本当にそう思います。例えば遊びを考えたりするような、小学校の授業ではできない学びが保育の授業ではできますよね。
- 濱田
- 保育所や幼稚園と小学校の連携はとても大事なので、1年次ではどの学生も保育と小学校、両方の授業を選択します。子どもの発達や保育、教育に関して広く知って、自ら情報を収集したり思考したりすることも大切だね。また、保育や教育は対話も重要になります。大学での学びのプロセスを通して、自分らしさや他者との協同のよさにも気づいてほしいと思っています。
同級生、先輩や後輩、先生とのつながりが深くて心強いです。
- 木谷
- 小学校ではタブレットを使用した授業が始まったので、大学でGoogle Classroomでリモート授業をした経験も活きています。学科の自治会に入ったりテニス部を立ち上げたりと、授業以外での活動もすごく充実していました。
- 河野
- 私も地元で行われた茅刈り体験に後輩と一緒に参加して、その経験を自然体験活動のフォーラムで発表しました。
- 濱田
- 学内外問わず、学生ひとりひとり興味のあることに積極的にチャレンジしているよね。
- 木谷
- そうですね、自分が経験したことは教員採用試験の面接でも自信を持って話せます。
- 河野
- いつから採用試験の勉強を始めましたか?
- 木谷
- 3年次の春から教室や学内の図書館で始めました。一人で勉強しても独りではなかったと思っていて、学科の友達と切磋琢磨しながらお互いに夢を叶えていけたことが印象深いです。
- 河野
- この学科は本当に人とのつながりが深いですよね。小学校教諭、保育士や幼稚園教諭、児童福祉施設やそのほかの仕事とさまざまな進路を目指す同級生がいて、目標に向けて頑張る友人の姿を見ると自分も刺激をもらいます。同級生とはお互いに高め合える存在になれて、先輩や後輩、先生は親しみやすく相談もしやすいので心強いです。木谷さんは、小学校教員のやりがいはどんな部分に感じますか?
間近で感じる子どもたちの成長が、やりがいにつながります。
- 木谷
- 最初は自分が考えた授業計画に自信が持てないこともあったけど、ようやく今、子どもの成長につながっているのかなと思えるようになり、子どもの役に立てていることにやりがいを感じます。ただ想像していた以上に児童と関わる時間が少ないので、自分の時間の使い方を工夫してもっと児童と関わる時間を増やしたいと思っています。
- 濱田
- 子どもとしっかり関わると理解につながるし、それは小学校でも保育所や幼稚園でも変わらないと思う。すごく大事な経験をしたね。
- 河野
- 学生のうちにやっておいて良かったと思うことは何かありますか?
- 木谷
- 本を読むことです。濱田先生に勧められたのがきっかけで、教育関係の本を読むようになりました。分からない内容がたくさん出てくるけど、学科の他の先生が担当する小学校の授業研究に連れていってもらって、実際の教育現場と本に書かれてある内容をつなぎ合わせながら理解していました。日々の授業から就活や採用試験の勉強、課外活動に至るまで、自分から行動すると学科の先生や教職指導センターの先生がリアクションをたくさんしてくださいました。それがうれしかったし自分自身のモチベーションにもつながり、充実した学生生活になったと思っています。
- 濱田
- 2人が話してくれたようにこの学科は人のつながりがしっかりあるので、目指す進路が保育所や幼稚園でも小学校でも境目なく、ゼミやチューターも関係なく、この先生からを学びたいと思って自ら動けば、広く学びを積み重ねることができます。生き方や進路の選択も含めて、自分がどう4年間を過ごしたいかを考えて動いて発信していくと、より充実した大学生活が送れますね。