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現代文化学部|マスコミュニケーション学科

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しみた「当たり前の幸せ」

2021年09月29日 カテゴリー:学生の活動

「世界遺産の観光学Ⅱ」で、広島の爆心地周辺をCGなどで再現する映画を制作した田辺雅章さん(84)=写真=のお話を聞いた。

CGによる旧産業奨励館の美しい緑の屋根や、その周りに並ぶ木造の商店街。当時の人々の生活や街の風景が、映画では細かく再現されていた。そのあとの田辺さんの話は、つらいものだった。

自身は県外にいて助かったが、奨励館の隣にあった家は跡形もなく消え、両親とも亡くなった。祖母と二人で生き延びるが、頼みの親戚に助けを求めると「いつまでおるんか」と厄介視された。

その後の人生で厳しかったのは差別。東京の大学を卒業したが、被爆者というだけで「病気になるのでは」「組合活動をするのでは」という偏見を浴びたという。

広島で就職した後、独立。復元映像に取り組んだのは60歳から。戦争の怖さを、戦争のことを知らずに生きてきた人に伝えるために、映画の道を歩んだのだと感じ取った。

私たちは今、当たり前のように勉強し、友達と遊び、好きなことに熱中できる。それがどれだけ幸せなことか、という田辺さんの口調に胸が熱くなった。

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3年 並川 勇輝

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