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現代文化学部|マスコミュニケーション学科

学科ニュース

番組 こうして組み立て

2021年05月17日 カテゴリー:学科紹介

3年の「地域メディアの現場」の第1回(4月26日)の卒業生ゲストは、RCC関連の制作会社「RCCフロンティア」のディレクター山本和宏さん。川辺から見えるコロナ禍の広島をテーマにした作品「この川をずっとゆけば」(50分、昨年テレビ放映、学生は前週のコマで視聴)などを素材に、制作の舞台裏を聞いた。

「この川―」に登場するのは、河岸で遊ぶ母子や、サックスを練習するカップル、病院から川面を見下ろす看護師ら。それぞれの思いを聞いてつないでいった。詩的で切れのいい映像が印象的だ。

緊急事態宣言が出たころ、川辺には結構人が出ていて、楽しそうに見えた。これなら番組になるのではと、「広島で一番」と信頼する親しいカメラマンに声をかけた。その映像を局の担当者に見せて、番組制作のGOサインをもらったという。

最初の映像のほかに、ほしいと思うもの(病院など)を後から追加取材し、その撮影の前後にたまたま近辺で撮れたものを足していく―という手法。「2週間でパパっと撮ったものを、1日の移り変わりのように見せた」という。

もう一つは、ダンス映像コンテストを取材した「323の思い出」(20分)。

メインの優勝チームはストーリー仕立てにして10分、子どもが踊った家のシーンなどサブの3つは5分ずつ…と全体を組み立て、取材依頼や撮影現場の人ぞろえをしていったという。制作に関わる人たちの人件費など、細かい数字も教えてもらった。「見る気になっていない人を、どうやって見る気にさせるか」という言葉に、プロ根性を感じた。

山本さんは「世界の車窓から」というテレビ番組に憧れ、幸運もあって希望通りの会社に就職した。8年間で「車窓」のディレクターになるなど「したいことはした」と、3年前にUターン転職。地域に根ざしたドキュメンタリ―制作を主軸にしながら、多彩な番組に携わっている。

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