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現代文化学部|マスコミュニケーション学科

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「出版は地味な仕事の積み重ね」

2021年11月29日 カテゴリー:学科紹介

「地域メディアの現場」で、出版社「ザメディアジョン」の山本速さん、西村公一さん、山根崇史さんと、フリー写真家・中野一行さんを招き、出版業界の現状を聞いた。

出版業界には華やかなイメージもあるが、実際には多くの地味で細かい仕事の積み重ねだという。具体的には、まず企画。一般の方のリクエストにも応じている。売れるか社内協議をし、OKが出てから動き出す。

全体を見渡すプロデューサーのもとに、エディターが著者と方向性などをやり取りし、雑誌の場合は、デザイナー、オペレーター(文字の修正)、カメラマンらが加わってくる。カメラマンには、ディレクターの指示通りに撮影する難しさがあるという。

出版業界はネットに押されている。特に雑誌の読者が減り、21年連続のマイナス。でもそんな現実を感じないような案を生み、求められているものに応えるため、日々頭を抱え、これはというネタに食らいついているという。

印象的だったのはカメラマンの中野さん。温泉が好きで、自分がかかわった温泉本を紹介してくれた。出版界には、ユニークで個性が豊かな人物が多いように見える。

「大変なことは?」との質問に、ディレクターの西村さんは「スケジュール管理」。そのほかの人はないとの答えだった。本当はいろいろあるはずだが、それを超える達成感があるのだろう。「好きなことを仕事に、苦労を次に生かす」「普通でも個性が生まれる」などの言葉にもそそられた。

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3年 松田 美月

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