マスコミュニケーション学科観光振興ゼミです。
2023年12月17日（日）に広島市内で「広島県観光研究合同発表会」が開催され、4年ゼミ生3名が参加しました（主催：広島修道大学・広島県観光連盟）。この発表会は、県内の大学で観光を学ぶ学生達の研究発表及び交流の機会として、コロナ前から例年（コロナ期間中は個別開催）開催されていたものです。当ゼミは4回目の参加となります。本学の他に4大学の計40名程が参加しました。

　今回の研究発表のテーマは、4年ゼミ生の4名が卒論制作として取組んでいる「受賞企画の商品化」です。概要を簡単に説明しますと、当ゼミでは、全国版観光コンテストである国土交通省主催「水の里の旅コンテスト」に、2018年、2020年、2022年と3回応募し、3回ともに学生部門で最優秀賞を受賞し、同時に特別賞や観光庁観光資源課長賞もW受賞しました。毎回審査員や国交省関係者の方々より、対象地域の活性化のためにも商品化して欲しいと要望を受けていましたが、2022年度に受賞したゼミ生の中から4名が2023年度、地元の旅行会社であるたびまちゲート広島（株）と連携し商品化することになりました。
　受賞企画は、尾原ダム（島根県雲南市）の水源地域である奥出雲町を舞台に、たたら製鉄に由来する豊かで多様な自然環境と景観に恵まれ、産業、歴史、文化に彩られた当地域で、先人の知恵と工夫に思いをはせることができる、中国地方の大学に在籍する留学生と日本人大学生を対象とした2泊3日のバス旅です。ですが商品化への作業の中で、対象を高齢者層へ、2泊3日の行程を日帰りへと大きく変更することになりました。受賞企画のコンセプトを出来るだけ残し活かすためにはどのような行程とコンテンツを設定し、お客様の満足度を最大化させるか、この作業はとても難しく作業は難航しました。ですが特に観光業への就職を検討していた学生達にとってはこれほどの貴重な経験は無く、実践的スキルの多くを学ぶ機会となりました。商品化企画は2024年5月10日（金）限定、1人12,500円の商品です。タイトルは《奥出雲　たたら製鉄に由来する「日本農業遺産」に触れる日帰りの旅～棚田景観と尾原ダム、奥出雲そば堪能～》です。今回の発表では、こうした商品化への取り組みの難しさについても言及しました。