loading...
比治山大学 比治山大学短期大学部
メニューを開く
短期大学部|美術科

在学生・卒業生・教員対談

「比治山生」の先を先輩と教員に聞く! HIJIYAMA TALK

卒業生ゲスト'21年卒 小郷由佳さん(中学校教諭)広島市立亀崎中学校

学生×卒業生×教員で話す、進路と就職活動の正直なトコ。

コースを越えて学んだ基礎は
授業の題材選びに役立っています。

[写真左]学生 小田 小百合さん 2年※ ○広島県立高陽高等学校出身  [写真中]卒業生 小郷 由佳さん '21年卒 ○広島県立安西高等学校出身  [写真右]教員 斉藤 克幸 教授  ※取材当時の学年です

2年間で基礎から専門まで幅広く制作を重ね、自身の表現を確立し、未来の可能性を拓く。

小田
グラフィックデザインが学べる大学に行きたいと思っていました。高校生のとき、比治山が主催する「高校生じぶん"才"発見プロジェクト」という企画創作コンテストで自分の作品が入選したことがあって、縁を感じて入学しました。
小郷
私は興味のあった絵や映像について学ぶことが出来て、教員免許の取得もできる比治山に入学しました。今は中学校で美術の授業や副担任、美術部の顧問をしています。
斉藤
どんな学びが印象に残っていますか?
小田
私は板チョコのパッケージデザインに挑戦したことです。レーザーカッターで板材を切って箱をつくり、レーザーの焼き印でチョコレートを表現して、栄養表示の帯をグラフィックで制作しました。失敗もありましたが達成感を得られました。あと、グループ展の開催や教育実習をした経験から行動力が身についたと思います。
小郷
1年次に基礎的なデッサンから陶芸、グラフィックデザインまで幅広く体験できたことと、教職課程を通して自分で考える力を伸ばせたことです。この学びは授業の題材選びに役立っていて、一度自分で経験したことは生徒にもしっかり教えられる安心感があります。大学で学んだ知識と自分の考えを組み合わせながら、生徒の発達段階や背景を想像して授業をつくることを大事にしています。自分の興味を探るうえでも、2年間の学びはすごく有意義でした。あと大学のリモート授業でGoogleなどのシステムを扱っていたので、そのスキルはICT教育に力を入れている教育現場でも活きています。
小郷
就活は、とにかく動いてみることが大切です。
小田
就職活動はどのように進めましたか?
小郷
教員採用試験の勉強を始めたのは1年次の1月ごろです。学内の教職指導センターで筆記試験や面接の対策をしたり、試験を受ける仲間とリモートで勉強会を開いたりしていました。一般企業の就活も同時に行っていたので、3月から合同企業説明会に行ったり学内のキャリアセンターが開催する「なんでも相談会」で履歴書の添削もしてもらいました。
斉藤
試験勉強と就活を並行するのは、とても忙しかったでしょう。
小郷
はい。私は業界を狭めずに就活をしましたが、たくさん面接を受けると自分の軸が定まっていく感覚があったんです。自分が本当にしたいことは何かを考えて、最終的に出た答えは「人の心に寄り添いたい」ということでした。教職でも一般就職でもそれは変わらないと思えたので、就活に臆病にならずいろいろと動いて良かったと思います。
斉藤
それは就活に限らずどんな人にも響くメッセージで、前向きな姿勢が素晴らしいと思う。小田さんは春からデザイン事務所への就職が決まっているけど、就活を振り返ってみてどうだった?
小田
ポートフォリオの制作に力を入れました。
小田
2年次の4月から始めて、「なんでも相談会」で面接練習をしたりハローワークで相談しながら、グラフィックデザイナーとして働ける就職先を探しました。先生にも就職先やポートフォリオのつくり方について相談させてもらいました。ポートフォリオは自分の作品を整理できるし、面接で話が盛り上がったのも良かったです。小郷さん、仕事のやりがいはどんな部分で感じますか?
小郷
美術の授業で生徒が楽しみながら取り組む様子を見ると、私までワクワクしてくるんですよ。子どもの懸命に生きているエネルギーをもらえる気がしています。コミュニケーションを大切に、生徒の心に寄り添って、認めてあげる存在の一つになりたいと思っています。
小田
働き始めたら仕事を楽しめるようになりたいと考えていたので、小郷さんのお話を聞いて私もやりがいを感じられるように頑張っていこうと思いました。
斉藤
学科では、学びや制作を通して自分なりに表現の哲学を確立していきます。2人の話を聞くと、表現はもちろん考え方や行動力といった人としての魅力も磨いてきた2年だったことがよく分かりますね。これから学ぶ学生も、4年制に負けない質の学びと自身の学びの意欲とで、将来の可能性を広く拓いていってほしいと思います。

短期大学部|美術科学科メニュー短期大学部美術科