※第60回　新制作広島グループ展
　第83回　新制作展（2019年　東京で開催）　地元作家出品・入選作品展

今回は、作品を展示されていた比治山大学短期大学部美術科　非常勤講師の田中直子先生と、美術科　洋画コース卒業生の江川祐子さんの作品について紹介します。


～江川祐子さんの展示の様子～

〈江川祐子さんより　作品コメント〉
私がこの度参加した第60回新制作広島グループ展では、第83回新制作展の入選・選外作品各1点、新作2点の計4点を出品しました。
第83回新制作展入選作品は、題名が「カーテンⅠ」で、サイズはF60号です。同選外作品は「カーテンⅡ」、F60号です。連作として描いています。
「カーテンⅠ」は自宅の出窓を描いた作品です。光と影になっている部分との対比や、カーテンと物との関係が面白かったので、それを絵にしたいと思って取り組みました。「カーテンⅡ」は、ベランダの窓から見える外の風景を描きました。床面の明るさと、レースのカーテンの間から見えた景色の光がきれいだったので、それを描きたいと思った作品です。
新作2点は、自宅の玄関を描いた「外光Ⅰ」(F80号)、祖母の家から見た景色を描いた「外光Ⅱ」(P80号)です。どちらも光が題材で、この2点も連作です。
外の光がきれいで、部屋の暗さとの関係を描きたいと思った作品です。間延びした絵にならないように、構図に注意しました。

～田中直子先生の展示の様子～

（名誉教授　堀尾充先生夫妻と田中直子先生）


〈田中直子先生　作品紹介〉

2019年　第83回新制作展　絵画部賞（絵画部独自の賞）　2点
2020年　新制作WEB展　1点
2021年　新制作広島グループ展　2点

〈田中直子先生より　作品コメント〉
「森の入り口」というタイトルで描いています。少女が、この先の人生、どんなことが待ち受けているのか、と佇んでいるという情景です。未来に向かって踏み出す時の心を様々な植物と組み合わせて表現しました。

〈田中先生と江川さんの作品制作〉
田中先生「江川さんは、私が初めて美術科に非常勤講師として赴任した時の一年生でした。控えめながらも芯の強い学生さんでした。専攻科で一年、学生生活を送っていた時に、時々一緒に同室で制作していました。専攻科の学生時代に新制作展のデータ審査に応募してみたら？と勧め、入選し東京での大きな展覧会を体験して、卒業後就職してからもずっと描き続けています。私も江川さんも比治山では非常勤講師と学生という立場でしたが、今ではお互いに一年に一度の発表の場に立つ同志だと思っています。」


他の卒業生の出品作品については、「第60回　新制作広島グループ展　2」のニュースでご紹介します。