学科ニュース
アニメーションワークショップでイランに行ってきました!
ゴールデンウィークにイランにて、アニメーションのワークショップを行なってきました。比治山大学短期大学部美術科・幼児教育科が、サニクリーンアカデミー並びにサニクリーン中国と共同で研究しているプロジェクトで開発した、「ぴかぴかランタン」をイランの小学生たちに体験してもらいました。

会場は、テヘランから車で1時間強離れたコムという街の児童館です。この町は、近年、兵器開発に関するニュースで話題になった場所ですが、世間でのニュースから想像するイメージとは裏腹に、街の人たちは慈しみに満ち溢れ、平和を愛し、日々活き活きと過ごしている印象でした。
この日、集まったのは、小学1年生から6年生のアニメーションクラブの子どもたち。まずは、日本人作家のアニメーション作品の紹介やアニメーション界についてプレゼンテーションをしました。その後、ぴかぴかランタンの登場です。皆、大きな瞳を輝かせて「ぴかぴかランタン」を手に取り、夢中になって、アニメーションのスライドを描いていました。

実はこの日に間に合わせるために、昨年度から開発を始めていた段ボールのぴかぴかランタンを株式会社 桐原容器工業所と共同で開発しておりました。前回までのMDFボードに比べ、子どもにとって安全で、持ち運びに優れ、ぐっと量産が容易になりました。イランのアニメーションの先生たちもこの機器には関心を寄せていました。

イランの子どもたちの描く絵は、日本とはモチーフが違ったりして面白かったです。
子どもたちはどこの国へ行っても想像力豊かだと感じ、言葉が通じなくても仲良くしてくれました。最後は自分たちが作った作品の上映会をしてくれ、たくさんの人々と深く交流することができました。このような歓迎を受けて、イランという国の懐の深さを知る体験ともなりました。また世界の端と端をつなぐようなプロジェクトを進めていきたいと思います。

<美術科 映像・アニメーションコース教員 宮﨑>